EDITORSも終わり、柵にもたれかかって座っていた。
辺りを見渡すと、かなりの人間がいなくなったようだ。
最前列〜15列目の境目に柵があるのだけど、たいていのアーティストの場合、この柵より前は座れないくらい人が入っている状態だったのだが、
SCRITTI POLITTIを前にして柵前はガラガラ状態だった。
最前列でない限り、普通に座って休憩できるくらいだ。
たまに立ってステージの方を見ていると、友人が一言。
「今、ガートサイドが機材のチェックしてるのだけど、客が反応しないね。」
ああ、オレも含めてみんな顔を知らないんだろうなと思ってしまった。
照明が落ち、ライブが始まろうとしても客の動きが遅い。
柵前のほうの人もかなり座ったままだ。
いや〜な感じのまま、ライブはスタート。
スクリッティ・ポリッティは80年代から活躍する、いわばベテランなんだけど、ちょっと疑問を感じるシーンが多かった。
その一例として、
グリーン・ガートサイドの目の前に置いてある楽譜立て・・・。
毎曲終わるたびに、スタッフが譜面を交換しにやってくるので、かなり曲を忘れてしまっているのではないのかという危機感を感じてしまった。
もしくは新アルバムからの曲で、まだ覚え切れていない感じか!?
恐らく後者で、譜面には歌詞やコードが書かれているのだろう。
思えば、前作アルバムは7年前、その前は11年前!の発売になっていて、アルバムのリリースもなかなか少ない状態だった。
ライブ活動もここ10年は少なかったのだろうと、個人的に解釈してしまった。
85年にリリースされた名盤
「Cupid & Psyche 85」は聴いたことがあって、当時、他とは違うニューウェーブと言う位置づけで、ファンクの要素が入っていたり、個性的なシンセ音が入っていたりと、かなり楽しめる内容だったのだけど、ライブではアレンジが違うのか、当時聴いた感じとはかなり違った印象だった。
*amazonで全曲試聴できます。
ライブでも名盤「Cupid & Psyche 85」から『
Wood Beez』も演奏された。
個人的にはちょっと知ってる曲がでてきたなと思っていたが、 客の反応は相変わらずだった。
思えば、ニューウェーブがリバイバルという形で評価されている昨今だが、スクリッティ・ポリッティのタイプのニューウェーブはあまりリバイバルされていないのも現実で、ニューウェーブコンピにもあまり登場しない。
そう思っていたら、こんなものがあった。
このコンピ盤の特徴としては、
「チャート上位に入らなかった80's曲を集めた」ということらしい。
しかしおもしろいのが、玄人好みのアーティストがたくさん入っているのではなく、
「有名アーティストのチャートインしなかった曲」ということ。
ようは有名なアーティストの売れなかった曲といったところか。
amazonのほうに内容が書いてなかったので、こちらで補完しておきます。
<ディスク1>
(01) Duran Duran - Careless Memories
(02) Heaven 17 - Sunset Now
(03) Culture Club - Medal Song
(04) Erasure - It Doesn't Have To Be Like This
(05) Ultravox - Passing Strangers
(06) Spandau Ballet - She Loved Like Diamond
(07) China Crisis - Best Kept Secre
(08) Japan - Nightporter
(09) Orchestral Manoeuvres In The Dark - Telegraph
(10) Stephen Duffy - Icing On The Cake
(11) Johnny Hates Jazz - Heart Of Gold
(12) Talk Talk - Give It Up
(13) Roxy Music - Same Old Scene
(14) Classix Nouveaux - Tokyo
(15) Scritti Politti - Absolute
(16) Thomas Dolby - I Scare Myself
(17) Yazoo - Other Side Of Love
(18) Cutting Crew - I've Been In Love Before
<ディスク2>
(01) Blondie - War Child
(02) Billy Idol - Flesh For Fantasy
(03) Stranglers - La Foli
(04) Rhoda Dakar - Boiler
(05) Public Image Ltd. - Flowers Of Romance
(06) Spear Of Destiny - So In Love With You
(07) Talking Heads - Blind
(08) Dexys Midnight Runners - Plan B
(09) Simple Minds - Love Song
(10) Proclaimers - Make My Heart Fly
(11) Belinda Carlisle - World Without You
(12) Huey Lewis & The News - Heart Of Rock 'n' Roll
(13) Robert Palmer - It Could Happen To You
(14) Kim Wilde - Dancing In The Dark
(15) Fun Boy Three - More I See
(16) Morrissey - Ouija Board Ouija Board
(17) Kate Bush - Dreaming
(18) Hot Chocolate - Chances
う〜ん、確かに有名なアーティストだらけだ。
ただ、このコンピ盤の趣旨どおり、私も曲名を見ても分からない曲が多い。
ということで、myspaceなどで同曲の試聴をして見たのだけど、思っていたより良い曲が多い。
当時、チャートに入らなかったのはタイミングが悪かったとか、宣伝が不十分だったとか、何か諸事情もあったのだろうと思ってしまった。
・・・と脱線してしまったが、スクリッティ・ポリッティのようなニューウェーブに慣れていない人も多く、なかなか盛り上がりにはかける内容ではあったのだけど、個人的にはグリーンの声を生で聴けて良かったと思った。
セットリストのほうは、今年の5月にリリースされたニューアルバム「
White Bread Black Beer」からが多く、『
Snow In Sun』、『
The Boom Boom Bap』、『
Petrococadollar』などが演奏された。
*amazonで全曲試聴できます。
このアルバム「
White Bread Black Beer」は全曲、自宅録音、全楽器をグリーンが演奏ということらしい。
内容のほうは『こういう音楽』と形容しにくい、いろいろなジャンルの要素を持っているのだけど、昔ながらのシンセ音も入っているし、ギター主体な曲もある。
amazonのレビューに
『デイヴィッド・シルヴィアンの「ブレミッシュ」と近いか?』という意見があったが、これはかなり良いところを突いていると思った。
シルヴィアンっぽい曲が確かに多いかもしれない。
そんな訳でライブのほうは盛り上がりにはかけるけど、みんなゆったりと聴ける良い雰囲気だったと思う。
ただ、ライブ中に前のほうにいるのに座って休むのはマナーが悪いので、そういう方は自主的に後ろに行くのをオススメしたいと感じた。
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